定期刊行物(NEA)

 
協会が編集・発行した蔵書票集や冊子など




日本書票協会では、独自で蔵書票に関する出版物を刊行したり、また会員などが編集・発刊した蔵書票に関する出版物を関連する行事で会員に
配布したりしています。それらにつき下記にまとめてみました。『松原邦光全書票集(1982-2022)』 は最新の出版物です。



協会が編集・発行した蔵書票集や冊子
『書票暦図録2015-2020』(2021年)
『現代日本銅版書票作家選(復刻版・補遺付き)』(2017年)
『書票暦図録1943-2014』(2016年)
・『浜西勝則蔵書票作品集1986-2003』(2004年の第11回全国大会で配布 限定版と普及版を発行)
・『2000年記念新作蔵書票コンクール展図録』(2000年)
・『原野メモ 日本蔵書票書目』(2000年)
・『世界書票作家展』 THE WORLD EXLIBRIS ARTISTS EXHIBITION 1991-1992(1992年)


協会が編集し出版社で発行された本
・『現代日本の書票 附・西洋の書票』(文化出版局 1994年)
・『続・現代日本の書票』(文化出版局 1978年)
・『日本の書票』(文化出版局 1982年)
『書物愛 蔵書票の世界』(平凡社新書 2002年)

協会の行事などで配布された冊子
・『山高登自選全書票(1983-2006)』(2006年の第12回全国大会で配布 青木康彦・羽田壽夫共編) ※
・『松原秀子自選全書票(1984-2007)』(2008年の第13回全国大会で配布 青木康彦・羽田壽夫共編) ※
・『涌田利之自選全書票(1990-2096)』(2010年の第14回全国大会で配布 青木康彦・羽田壽夫共編) ※
・『若月公平自選全書票(1994-2011)』(2012年の第15回全国大会で配布 青木康彦・羽田壽夫共編) ※
・『ガリヴァー旅行記蔵書票(1987-2009』(2012年の第15回全国大会で配布 松菱多津男編) ※
・『伊藤卓美全蔵書票(1986-2013)』(2014年の第16回全国大会で配布 青木康彦・羽田壽夫共編) ※
・『戸村茂樹全蔵書票(1984-2016)』(2016年の第17回全国大会で配布 青木康彦・羽田壽夫共編) ※
・『東方之珠 Pearls of Asia』(2012年台湾で編集・発行 第34回FISAEで配布、作品応募者へも配布)
『松原邦光全書票集(1982-2022)』(2022年) (2023年1月に会員に配布 松原邦光、内田市五郎共編) ※(NEW)
 ※:カタログ・レゾネ


 『松原邦光全書票集(1982-2022)』(2022年)
 The Whole Exlibris Created in 1982-2022 by Kunimitsu Matsubara


 

日本書票協会・刊    編者:松原邦光、内田市五郎
2022年12月10日発行 頒価 1,300円


松原邦光氏が1982年から2022年までに制作した全ての書票228点を漏れなく収録(カラー)




 『書票暦図録 2015-2020』(2021年)
 The Illustrated Catalogue of the Nippon Exlibris Calender 2015-2020


 

日本書票協会・刊
2021年4月10日発行 定価1,500円

日本書票協会発行の書票暦図録の4冊目
2015年から2020年までの6年間分を漏れなく収録(カラー)
巻末には日本書票のあゆみ(2015-2020)を掲載。過去の書票図録1943-2014の誤記訂正並びに追加項目が含まれている。






 『現代日本銅版書票作家選(復刻版・補遺付き)』
 The 36 Modern Japanese CopperBookplate Artists


 

日本書票協会編・刊
2017年12月11日発行 定価2,000円
『蔵書票ジャーナル』と『日本書票協会通信』の作家紹介頁に登場された銅版で書票を
作る作家を紹介(現時点で確認ができた作家30名を紹介)




 『書票暦図録1943-2014』(2016年)
 The Illustrated Catalogue of the Nippon Exlibris Calender 1943-2014


 

日本書票協会編・刊
2016年3月10日発行 定価2,500円

日本書票協会発行・書票暦図録の3冊目
1943年から始まった書票暦につき2014年までの72年間分を漏れなく収録
(1943-1993年分はモノクロ、1994-2014年分はカラー)
巻末には掲載全作家のリストも掲載





 『書物愛 蔵書票の世界』

 

日本書票協会編著 平凡社新書
2002年1月発行 840円(税別)

<カバー見返しのコピーから>
本と版画美術への愛から生まれた自分だけの蔵書のしるし、「蔵書票」。その歴史、具体的な制作法、蔵書票作家を紹介するミニ事典、さらに、つきない魅力を存分に語るエッセイから、西欧のエロティックな逸品・美しいお宝作品紹介まで、至れり尽くせりの蔵書票入門。

小版画図版140点収蔵、超お買得。
本好き、愛書家、読書人、待望の一冊。


●これは久しぶりに出た蔵書票に関する新しい本でしたが、出版から時間が経ち、現時点では出版社などの在庫が少なくなっていると思われます。この編著者は日本書票協会であり、平凡社 新書シリーズの一冊です。カラーが8ページもあり、同新書シリーズの中では最多というばかりではなく、図版も140点収載されており、蔵書票愛好者にとり楽しい本です。また、これからこの世界を楽しんでみようと思われている方にとっても格好の入門書といえます。

●この本の執筆者は、日本書票協会の理事や事務局のスタッフ、それに多くの蔵書票や書物に関する専門の方々ばかりです。また、この中では、蔵書票の制作技法別に40名余りの作家が紹介されています。目次は以下のとおりです。

『書物愛 蔵書票の世界』目次
 第一章 蔵書票入門
  1 蔵書票への誘い
  2 蔵書票の制作技法
 第二章 蔵書票を作る人々ミニ事典
  1 恩地孝四郎とその仲間たちの蔵書票
  2 木版
  3 銅版
  4 様々な版式(リトグラフ・型染・孔版など)
 第三章 蔵書票を楽しむ
  バイロスの蔵書票 その魅力について  山本芳樹
  ウクライナの作家、ダヴィッド・ベケル氏へ蔵書票を依頼する  青木康彦
  蔵書票のパラドックス  気谷誠
  蔵書票を本に貼りましょう!  江副章之介
  古本の蔵書票  出久根達郎
  蔵書票依頼、初体験  田中栞
  蔵書票との出合い  八木福次郎
  蔵書票の楽しみ  向田わか子
  私の作った蔵書票  下野幸雄
  掌中の愉悦  みさきたまゑ
特別付録 西洋蔵書票の世界  内田市五郎
日本書票協会のこと
あとがき
蔵書票についての参考文献

●この本の巻末にある「蔵書票についての参考文献」から、参考文献リストを下記のとおり引用させていただきました。
*『蔵書票の話』 齋藤昌三、昭和4年8月、文芸市場社
  蔵書票に関する古典的な名著、異装本がある。
*『日本之古蔵票』 齋藤昌三、昭和21年9月、書物展望社
*『日本好色蔵票史』 齋藤昌三、昭和22年5月、青園荘
  以上、齋藤昌三による蔵書票三部作。
*『蔵書票ノ話』 石曾根民郎、昭和17年11月、版画荘
*「"EX-LIBRIS", "Book-plate",「蔵書票」についての一考察」1-2(「都留文科大学研究
紀要」第三・四集) 河西万文、昭和41年11月・42年7月、都留文科大学
  市販本ではないが、蔵書票研究の力作。
*「日本に於ける蔵書票研究と紋章蔵書票」(「共立女子短期大学文科紀要」第三四号)
 内田市五郎、平成3年2月、共立女子短期大学
*『現代日本の書票』 日本書票協会編、昭和53年10月、文化出版局
*『続・現代日本の書票』 平成6年11月、日本書票協会
  1943年から1993年までの「書票暦」が写真版で掲載されている。
*『日本の書票』 日本書票協会編、昭和57年5月、文化出版局
*『図説「書票の世界」』 昭和60年5月、つくし館
*『蔵書票の美』 樋田直人、昭和61年3月、小学館
*『蔵書票の魅力』 樋田直人、平成4年2月、丸善
*『蔵書票の芸術』 樋田直人、平成9年5月、淡交社
*『現代「書票」情報事典』 内田市五郎・中井昇編、平成元年9月、つくし館
  世界の蔵書票作家を紹介した本、改訂版の刊行が待たれる。
*『西洋の蔵書票-バイロスとアールヌーヴォー』 内田市五郎、昭和57年3月、岩崎美術社
*『フィンゲステン・エロスの夢-アール・デコの蔵書票』 内田市五郎、平成元年3月、岩崎美術社
*『黄金期の西洋蔵書票』 クリフ・パーフィット、平成8年10月、日本古書通信社 
*『西洋のエロティック蔵書票』 内田市五郎・中井昇編、平成10年4月、つくし館
*『紙の宝石・書票を楽しむ』 土屋文男、平成4年7月、北海道新聞社
*『書票で楽しむ』 田中薫、平成5年6月、さきたま出版会
このリストは、原野賢吉編『日本蔵書票書目』(平成12年10月、日本書票協会)を参考に制作されたとのことです。なお、上記の各本は、今なお新刊書で販売されているものもあり、また古書情報を丹念に調べれば見つけられるものもあります。

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